忘れもしません。弟に譲ったカラオケ会社に復帰し、暫くして会長になりました。多くの給料をもらってダラダラしていると、貧乏性でずっと仕事をしてた私は、いつの間にかその退屈感から50歳を過ぎてまもなく「うつ病」になってしまったんです。今でこそ「そううつ病」は病気の一つとして社会的に知れ、優れた薬と医師によるカウンセラーも行われています。当時はまだまだ人の理解も少なく、単なる「怠け者」などと言われることもありました。周りの人たちの温かさと同時に冷ややかさも味わいました。
この苦境を救ってくれたのが、少し前から飼い始めていたゴールデンリトリバーの「ドン兵衛」でした。「うつ病」を患った私に、いつもと変わらず寄り添い一緒にいることで、生きることを放棄しようとも考えた私を支え、どん底から引き上げてくれました。「ドン兵衛」は9歳で死にしましたが、私にセラピードッグの大切さを教えてくれたことと、大きな夢を持たせてくれたことで、無駄死にではなかったと私は今も思っています。
犬が、生来備えた「人を癒す力」がいかに人が生きると言うことに大きな影響を持つか、私は身をもって実感し、揺るぎない確信となっていきました。
そして、犬の「癒しの力」を引き出すための養成学校(犬の養成指導生の育成とセラピー犬の養成)を創り、私のように挫折感や孤独感で心を病む人のために貢献したいという夢を約20年来抱き続けてきました。
私は今年で69歳。大仰に聞こえるかもしれませんが、ライフワークの集大成「人生最後の奉仕と使命」として、ホームや施設を訪れて、心を患っている人のための「セラピー犬」の養成や身体障害者のための「介助犬」を養成するとともに、犬を養成するための指導員育成のための学校設立を目指し、日々歩みを進めています。
さらに、ペットと共に生活をしている方々のための総合施設の構想も視野に入れています。
これからの社会、必ず人の心をケアするセラピー犬が人を救ってくれる。そんな犬を育てる仕事をしたい。
しかし、当事業構想は私一人では実現いたしません。多くの方々のご協力やご指導が必要になります。一人でも多くの皆様にご理解・共感をいただき、ご一緒にこのライフワークを実現させてゆくことができれば、これに勝る幸せはありません。
日本も、貿易・金融・情報分野では、既に国際化されていると言っても過言ではないでしょう。一方、ペット分野ではペット先進国といえる欧米より「生活様式からくるペット文化の違い」が原因で50年も遅れていると言われています。
日本における生活様式は、欧米スタイル=都市型の生活様式に変わっていくのに、ペット分野だけが旧態依然とした状態のままです。
今や犬に対する家庭の認識は、番犬の役割=使役犬から、家族の一員=セラピードッグに大きく変化しています。少子化進行の中、類を見ない高齢化社会を迎えています。また、子どもが大きくなると家庭から離れ年老いた夫婦だけになってしまう核家族化が進み、家族の一員として心の癒しを与えてくれるペットの役割は非常に大切になってきています。
阪神淡路大震災を契機として、活躍する救助犬や傷ついた人々を癒すセラピードッグの必要性が認められ、動物に対する認識は少しずつ変わってきていると思います。しかし、様々な問題から、被災者施設に入所するためにとか、住んでいた地域から移らなければならない事情により、処分されることが解りながらペットを手放さなければならない、特に独居老人に至っては、連れ添ってきたペットと離されることは身を切られるような状況だったと思います。
様々な状況に対処するためには、
意識的にペットに対する躾や位置づけ・施設を再考し、生活様式に合わせたペットと人の繋がりを考えた新しい組織、システムの構築が必要
であると考えます。
こうした時代背景の変化に対応するための「新しい総合ペット事業」を起業し、営利事業としてだけでなく、社会福祉事業も併せて進めていく中で、ペットマナーにおいても、ペット先進国に追いつき、追い越すことを目標として、
一歩進んだペットと共生・共存できる社会「ペット文化の創造」
を目指していきたいと考えています。
1995年1月17日、阪神淡路大震災が起こりました。
当時の悲惨な被害状況や人々の懸命な救助活動を、報道等を通して皆様もよく覚えられていることと思います。
震災直後に、欧州より多数の災害救助犬の支援があったことを覚えてる方もおられると思います。一刻を争う人命救助に、待ったはありません。瓦礫の中から、飼い主とともに救助された犬や猫の映像を、テレビでご覧になられた方もおられると思います。「この子がいたから頑張れました!」と言うお年寄りの話も聞きました。しかし、仮設住宅や老人ホームに入居するとき、ペットと別れなければならない人も多くおられました。この事実を前にしたとき、解決すべき問題と、長年温めてきた構想とが一挙に一つの形にまとまったのです。
それから14年余りがたち70歳を前にして、温めてきた構想(
RBBR計画/Raindrop Becomes Big River=雨滴、大河を為す
)を実行する最後のチャンスが到来したと思います。
ペットを軸とした、公共福祉に貢献するを理念に―――――
老人ホームとアニマルセラピーの基本的考え方による
「ペット同居型老人ホーム」
の建設と運営。
「介助犬やセラピードッグの育成と同時に、犬たちを教育する指導者人材育成」
、「動物病院」、「斎場・葬儀場・墓地まで全てを備えた動物霊園」、「ペットショップ」と「ペットホテル」などの機能を全て持ち合わせた本部施設の建設と運営。
それを核として、
保育園・幼稚園、老人ホーム・障害者施設など各施設へのアニマルセラピーによる情操教育やメンタルケアとしての訪問活動
、
「兵庫県をペットマナー日本一の県に」
をスローガンに全天候型訓練運動場・ドッグランを併設し、一般家庭犬のペットマナー向上のための教室も開催いたします。
ペット同居型老人ホームについては、ペットが亡くなった場合は里親制度を利用します。また、ペットを残して亡くなられた場合は、残されたペットを責任を持って生涯、当センターにてお預かりいたします。
さらに、私どものノウハウを生かし、全国各地の廃校を利用した「ペット同居型老人ホーム」やペット用施設の展開による地域活性化も視野に入れています。
適所適材を展開することにより、ペットとの共生・共存社会への架け橋の試みが、日本人のペット認識を少しでも変えていければ、RBBR計画の本質と考えています。
賛同していただける方、ご意見・ご質問はこちら→